毎日おいしくご飯を食べていますか?今日も冷蔵庫を開けましたか?
こんにちは。食品ロスをへらす冷蔵庫収納家の福田かずみです。
我が家は先月から家族みんなが在宅となり、1日に何度も冷蔵庫の扉を開け閉めしながら食事をつくっています。
みなさんの冷蔵庫には、今どんな食べものが、どのくらい入っていますか。
家族の人数や買い物の仕方によっても様々ですね。
「我が家は、いつもパンパンだわ。」「うちは、だいたいガラガラね。」と言った感じでしょうか。
冷蔵室の収納率は、冷気の循環を考えて7割までが理想と言われています。
なので、パンパンはNGですね。
とはいえ、様々な暮らしの中で、時にはいっぱいなってしまうこともあるでしょう。
一番大切にしたいことは、冷蔵庫の中で食材が循環しているということです。
そのための収納法としてまず、冷蔵室にある食べものを賞味期限の長さで2つに分けて考えてみましょう。そして、棚ごとに分けて収納します。
期限の長い食べものは、手の届きにくい一番上の棚に。早めに食べたいものは、管理のしやすい下の棚にまとめるようにします。
こうすることで冷蔵庫内の動線がスムーズになり、あわせて期限を気にかけるタイミングが棚ごとに決まっているので管理がしやすくなりました。
「なるほど!」と冷蔵庫の整理をしてみたくなりましたか?
でも、ちょっと待ってくださいね。その前に、是非ともしていただきたいとことがあります。
それは、“冷蔵庫の写真”を撮ることです。
おいしい料理や可愛いペットの写真は撮っても、冷蔵庫の写真はなかなか撮ることはないと思います。でも、これが意外な効果を発揮してくれるのです。
私が初めて自分の冷蔵庫の写真を見た時、不思議な気待ちになりました。なんだか心の中を覗かれているような・・・
そんな冷蔵庫の写真を撮ることができたら、是非おいしいお茶を入れてじっくりと眺めてほしいと思います。
冷蔵庫は、開けたらすぐに閉めなければなりません。でも、写真に撮ったらずっと空いていてくれますね。
ゆっくりと写真を見ながら、冷蔵庫内の総点検をしてください。「最近使っていない調味料や瓶詰めはないかな?」「我が家の賞味期限の長いものと短いものはなんだろう?」
といったように、冷蔵庫整理のシュミレーションをしてください。
そして、是非この写真はご家族とも共有してほしいと思います。
家で過ごす時間が増えている今、家族と冷蔵庫の写真を囲んだら会話が弾むことと思います。
毎日開ける冷蔵庫。家族も一緒に気持ちよく使えるといいですね。
最後に、もったいないレシピを。
お馴染みのブロッコリーを、最適な保存法とあわせて紹介します。
ブロッコリーは、花の蕾を食べる緑黄色野菜です。この蕾1つ1つが、収穫後も軸の養分で成長しようとしています。成長というと聞こえが良いのですが、いわゆる老化が進行してしまうのです。
このことから、なるべく鮮度を保つために、ブロッコリーを買ってきたらすぐに軸を切り離します。
そして、ポリ袋に入れて冷蔵庫に保存をするのですが、実は、野菜室ではなく“チルド室”を勧めています。
保存温度が低いほど、ブロッコリーの穂が黄色く変色するのを防ぐことができます。
実は、このブロッコリーも一週間前に購入し、チルド室に保存していたんですよ。全く変色していないことがわかると思います。
さて、そんなブロッコリーを使ったもったいないレシピを紹介しましょう。
今回は、冷蔵庫にある野菜と組み合わせてピクルスを作りました。

ブロッコリーは、軸のみを使いました。軸の外側は硬いのですが、そこさえ剥いてしまえば、中は柔らかいくとても美味しいのです。
では、皮をむくポイントです。
このうっすら見えるラインから外側が硬いので、この周囲を剥きます。
続いて乱切りにし、人参と玉ねぎも同じような大きさに切りました。
耐熱性の保存容器で蓋をして、電子レンジで1分加熱します。お好みのピクルス液を注いで、一時間ほど味を馴染ませたら完成です。もちろん、翌日以降もさらに美味しくなります。1週間を目安に食べきってください。
【ピクルス液】
酢:50cc 水:50cc 白ワイン:20cc 砂糖:大さじ3 ローリエ:1枚 黒胡椒 5粒
私は、この割合のピクルス液を注ぎました。白ワインがなければ水でもOKですよ。
ブロッコリーの軸は、他にも炒めたり、揚げたり、色々な料理に取り入れることができます。どうか最後まで美味しくいただけますように。
次回も冷蔵室の収納術をお届けします。
それまでに、冷蔵庫の写真を撮ってじっくりと眺めておいてくださいね。

美人冷蔵庫LIFE 福田かずみの食品ロス削減コラム
食品ロス削減アドバイザー/冷蔵庫収納家 福田かずみ
1968年 神奈川県生まれ。 夫・長男・長女と4人家族 横浜市在住。
結婚、出産を経て、2人の子どもを育てながら、料理研究家フルタニマサエ氏のもと料理教室、TV・料理本の撮影アシスタントなどを経験し全国料理学校協会の認定講師となる。同時に、服部栄養専門学校にて食育を学ぶ。
仕事と子育てをこなす多くの方が、気持ちよく食事づくりができる環境に焦点をあて研究。
ストレスフリーの冷蔵庫整理収納術を構築。WEBサイト【美人冷蔵庫LIFE】を立ち上げ、料理家から冷蔵庫収納家に転身する。
昨今、大きな社会問題となっている”食品ロス”。家庭の冷蔵庫から食料廃棄をなくす啓発活動にも積極的に取り組んでいる。