はじめまして。
食品ロス削減アドバイザー / 冷蔵庫収納家の福田かずみです。
私は、日々食べものを大切にできる暮らしについて考えています。
食品ロスを出さないためには、冷蔵庫をどんな風に使ったら良いのか。例えば、「何が」「どこに」「どれだけ」あるか一目瞭然になる収納法や過剰除去をへらす野菜の切り方を工夫しています。
まさに、テーマは『もったいないキッチン』です。
私からは、家庭の台所を舞台に「もったいない」をお届けしていきたいと思います。
早速、お尋ねします。
今までに食べものを捨ててしまったことはありませんか。
残念ながら、誰もが経験していることと思います。私もそうでした。
そんな時、どんな気持ちになりましたか?
そうですね。「もったいなかったなぁ」と感じたことと思います。
食品ロスとは、“本来食べられるのに捨てられてしまう食品”のことを言います。
家庭の中でいうと、管理が行き届かなかったために、傷んでしまい捨てられてしまう食べものになります。
そんな食品ロスには、3つのロスが隠れています。
1つ目は、言うまでもなくお金のロスです。冷蔵庫の片隅で干からびてしまったそのお野菜も、お金を払って買ってきた食べものです。
2つ目は、時間のロスです。せっせと食材を買いに行った時間、料理をした時間、冷凍保存をするために、下ごしらえした食材もあるかもしれません。そこには経過した時間とともに同じだけの労力も掛けています。
3つ目は、心のロスです。
傷んでしまった食べものを見つけた時の残念な気持ち。食べものをゴミ箱に捨てる時「もったいなかったなぁ」と、心が痛みますね。
では、食品ロスがなくなると、家計が助かり、無駄な時間が減りますが、私は特に心の在り方に注目しています。
ご飯を食べるときに、「いただきます」と言いますね。それは、食べものを作られた方や、料理をしてくれた人への感謝の気持ちが込められています。
私は、さらに“料理をする時”も食べる時と同じように感謝の気持ちを持つことができたらと思っています。
例えば、まな板の上で人参を切る時・・・
この人参を作られた方の労を想像して、労いの心を寄せてみたり。畑に降る雨や土の恵みにも感謝の気持ちを持つことができたら。
たった一本の人参がこれまでより貴重に感じることと思います。
そんな想像力を働せることは、食べ物を最後まで美味しくいただくことにつながり、心の安定をもたらしてくれるでしょう。
こんな考えもあります。
野菜を育てるために必要な水や土は、地球が無償で私たちに与えてくれている。食べものを捨てると言うことは、恩を仇で返すことであり、捨てられた食べものを処分するために焼却することは、地球温暖化を進めてしまっているのです。
今、私たちの暮らしは大きな変化の時を迎えています。そんな中、身近な食べものを大切にすることは、自分自身や周りの人、そして、環境を思いやることにもつながっていきます。
先にお話した食品ロスをなくすことは、家計が助かり、無駄な時間が減らせること以上に、“豊かな暮らし方”であることを感じて欲しいと願います。
さて、ここでちょっと一息しましょうね。
こちらは、私が大好きなバナナトーストです。バナナを輪切りにしてパンに乗せたらトースターで焼くだけなのですが、これがおいしくておいしくて。
(仕上げに、バターとシナモンをかけています。)
特に、こんなバナナで作ると最高なのです!
買ってきて2週間、ずっと台所にぶら下げていました。スイートスポットどころかこんなに黒くなっていたら、あなたなら捨ててしまうかしら?
でもね、見てください。
皮を剥いてみると、全く傷んでいません。あんなに黒ずんでいたのにね。
特に、ケーキや焼き菓子のように火を通すことでその風味が活かされます。
身近なバナナ、捨てることなく最後まで美味しくいただけますように。
次回は、私の得意な冷蔵庫の収納術をお話しますね。
どうぞお楽しみに。